久しぶりに泣けた
人気もあったが
裏切られることなく読み進められた
バカな女が不倫相手の子供を誘拐してしまう
という単純なお話では全くなく
1章では
誘拐・逃亡・逮捕が描かれている
ホントに彼女はバカでしょうか
誘拐してしまいたくなるほどの背景が彼女にはありました
壮絶な逃亡
誘拐した赤ちゃんは自分の産まれてくるはずだった子供であると錯覚し
自分の子につけようとしていた名前で赤ちゃんを呼ぶ
どんどん成長していく子供
子供はこの女性がママだと信じて疑わない
逃亡の果て
行きついたのが小豆島であった。
この島での平穏な生活が壊れませんように
と読み薦めていくうちこっちまで
切なくなっていく
そして4年近く親子として生活してきた
このふたりを引き離すほうが酷ではないか
逮捕直後
訳のわからない人たちにママと引き離され
知らないところへ連れ去られてしまう
泣きましたよ
2章では
子供が成長し今の人生が描かれ
誘拐された子供の心情
その家族の今もたらされている現実
この子供は家族の元へ戻って本当に幸せだったのだろうか
と言いたくなるくらいバカな父にバカな母
この小説で一番心に響くのが母性
男性が読んでもそれほど
感動はできないかも知れないが
女性なら彼女に共感できてしまうのでは
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小豆島って何処にあるのか地図でみたら
岡山と香川の間くらい
あ~!のわちゃんの
あのパワースポットみたいな綺麗な海近くへ
逃げ込んだんだ
ずっとそこでふたりで暮らしたかったんだと
海を想像しながら読めた
(近くなかったらスイマセン!)
八日目の蟬 角田光代
★★★★☆
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