2012/03/15

青の炎 貴志祐介 ★★★★



櫛森秀一は、湘南の高校に通う十七歳。
女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との三人暮らし。
その平和な家庭の一家団欒を踏みにじる闖入者が現れた。
母が十年前、再婚しすぐに別れた男、曾根だった。
曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとしていた。
警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意する。
自らの手で曾根を葬り去ることを…。
完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。
その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。 




家族を守る為に完全犯罪を企てる真面目な少年。

完璧だと思われた完全犯罪に少しずつ綻びが生じる

綻びを隠す為にまた殺人を重ねてしまう。

動機はどうであれ、殺人がいけないのは倫理上わかっているが、
読み進めていくとこのまま無事に終わり
幸せな生活を送って欲しいと願ってしまう。


最後はどうすれば家族に迷惑がかからないかと考え
行動に移した少年にホロっと切なくなった。















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