2014/01/27

夢を売る男 百田尚樹 ★★★☆





















敏腕編集者・牛河原勘治の働く丸栄社には、本の出版を夢見る人間が集まってくる。
自らの輝かしい人生の記録を残したい団塊世代の男、
スティーブ・ジョブズのような大物になりたいフリーター、
ベストセラー作家になってママ友たちを見返してやりたい主婦・・・。
牛河原が彼らに持ちかけるジョイント・プレス方式とは――。
現代人のふくれあがった自意識といびつな欲望を鋭く切り取った問題作。


「太宰の再来」とか

「もう一度言います。あなたは本当に天才だ」とか

そんなこと言われちゃったら調子に乗っちゃうよね、人間て。
そんな言葉を真に受けて、自意識過剰な人間が
まんまと騙されて?高額な金額で自費出版しちゃうお話し。

いやぁ~これ読んどいて良かった~
ワタクシだってもしかしたらそんなひとりになりかねないね~笑

それでも夢を買ってると思えば高くないのかなぁ。。
現実本が出来てるわけだし。いやでもワタクシはおカネは出さない出せない。いや無い。

ブログやSNSをやってるのは日本人が物凄く多いらしく、
それって自己顕示欲が強いってことなんだよね。
そういう人が騙されやすいんだってよ。気をつけよ

現実の世界ではなれないが、SNSでは主役になれるってのも勘違いさせてるって
心理学のセンセイも言ってたな

確かに近年、SNSで簡単に出来るってのも手伝ってか
私を見て!私にかまって!!って人を多く見かけるようになった。(自分も含め)
そんなひとたちがカモになって近年の大量小説出版につながってるのかも知れない。
売れないのに毎日200冊もの新刊が出てるらしい。

作家センセイのこともばっさり斬ってくれてて爽快。純文学批判とか笑える


コレ読むと人間て恥ずかしいなぁちょっとワタクシも改めないといけないなと
気づかせてくれた作品。
こんな書評してるワタクシも結局自己顕示欲強め?ww







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