2014/08/18

夢幻花 東野圭吾 ★★★☆

黄色いアサガオだけは追いかけるな—。この世に存在しないはずの花をめぐり、驚愕の真相が明らかになる。


あらゆる点がひとつの線に繋がった時、
ほぉ~っそゆことか、と
合点した。
ちとばかり、無理矢理繋げた点もあったが。。

人工的に作られる花も珍しくないのかもしれない
しかし黄色アサガオなんて全く気づかなかった
しかも身を滅ぼす花なんて。。

主人公は自分の学んでいた事について進む道を思い悩んでいた時
この黄色アサガオと出会い、
それを取り巻く人間たちが背負っている負の遺産がある事を知り
原発という負の遺産を
自分が引き受けたっていいじゃないかと最後に決断する。

原発がゼロになっても原発自体が消えて無くなるわけじゃない。
放置しておけば勝手に廃炉になるというわけじゃない。
この国は、もう原発から逃れられないんだ。
そういう選択を何十年も前に済ませてしまっているんだ。
放っておけば消えて無くなるなら、そのままにしておけばいい。
でもそうならないのなら、誰かが引き受けるしかない。
それが俺であったって構わないだろ。

最後に語った一節が記憶に残った。

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