2014/03/01

雲の階段 渡辺淳一 ★★★☆

相川三郎は伊豆の南の小島にある診療所で、
島でただ1人の医者である所長のもとで助手を勤めていた。
所長が病に倒れたため医師の資格がない身で診察を担当するうち、
ある日、東京から遊びに来た女子大生・亜希子の子宮外妊娠の手術を手がけた。


ドラマを以前見ており、
テーマが興味深く気になっていたお話だったので読んでみた。

ドラマの脚本はかなり内容膨らましてあったのだと
原作読んでわかった。
終わり方もかなり違うが
それでもドラマの展開も面白かった。
ドラマの最後は残念だったが、
原作のがスムーズな終わり方ではあったかな。

医師免許は無いが、
そんじょそこらの医師よりも
腕も志もホンモノの医師以上に三郎は持ち備えていた。
ただ医師免許という資格が無かっただけでこの世の中では法に触れ犯罪者になってしまう。
古いお話につき、携帯もメールも無く、家電。笑


文書も渡辺淳一だからちょいと年寄り臭かったが
テーマがかなり惹きつけられるので
現代の若者でもすんなり読めそう


因みに虫垂炎の手術描写がかなりリアルに細かくされており、
虫垂炎くらいなら私でも手術出来てしまうのでは無いかと
思ってしまった。笑
内科よりも外科のが明確な判断がつくらしく、
実は病気を診断する内科のが難しいと書かれていた。

医療ものは沢山読んで無いがちょいと興味が湧いた。

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