2012/07/11

誘拐児 翔田寛 ★★★




終戦翌年の誘拐事件。
身代金受け渡し場所、闇市。
犯人確保に失敗。
そして15年後、事件がふたたび動き出す――。
人間の非情と情愛を見つめる魂の物語。




時効間近の誘拐事件と15年後に起きた事件の点と点が線で繋がる

設定自体かなり興味をかきたてられるが
いまひとつ盛り上がりに欠けたかな
文章に抑揚がないというか。。

にしても真犯人は誰なのかという一点だけでも読み進められる

誘拐された子供は貧しい人生を歩むことになったのだが
それでも育ての母親に対しての愛情は宿るのだね

人間て生みの親より育ての親って言うけど
そうなのかもしれない
なんとなく悲しいお話だったな
貧困な人の話は読んでて辛くなる







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